インフラエンジニアの働き方を考える~『職場の問題かるた』読書しながら会
3月 28日 @ 21:30 ~ 22:30 主催者: 沢渡あまね
資料
講演
『あ』いさつの札
- コミュニケーションスキルが高い方が現場を引っ張ってくれていた場合は、その方が抜けてしまった後が辛い
- コミュニケーションが生まれやすい職場を作る、デザインするのが大切
『い』った言わない、の札
- 仕事を5つに分解して、抜け漏れを防ぎましょう(図参照)
- ホワイトボードに書きながら、お互いに確認しながらっていうのがいいですね
- インプットが大事、インプットの取り違えがあったりすると、結果も変わってしまう
- 仕事を任せる側も、ゴールの共有が抜けていたり、相手へのインプットが足りてなかったりする
- 一緒に悩んでもいい、ホワイトボードで確認したり、合意したりしながら議論をすすめて行くと良い
- 議論の見える化をすると、抜け漏れや気づきが出てくるよ
- お互いに意見を引き出しやすくなります
- みんなでファシリテーションする、進捗も見える化して、脱線しそうな発言があったらお互いにそっと指摘して、軌道修正
『う』ちのやり方は特殊なんです、の札
- 「特殊なんです」と言ったらある意味負け
- 「特殊」と思いたがるのはなぜかをみんなでじっくり考えてみよう
- 理由なき特殊はやめましょう
- 「特殊」と言ってたかたが、突然やり方を変えてうまくいって積極的になったという例もあり!
- エンジニアと事務職とのお互いのリスペクトができていないと残念で変わらないままになってしまう
- エンジニア側がITの力で事務職、業務サイドに入っていって改善の手助けをすると良い
- ただし「余計なことするな」と言われてしまう現場もある
- ここはマネジメントの力が大事
『え』んろはるばる行ったり来たり、の札
- 移動のモチベーションが辛い、時間の無駄、そんなことありますよね?
- 一度、どれだけ移動が大変なのか、チームみんなで可視化してぎろんするのがいいのでは?
- 移動の時間で「これだけの価値がだせますよ」と言えるところは、ちゃんと移動へのコストを減らせる
- 業務サイド、エンジニアでない部門に対しては、ツールの使い方を教えてあげたりすると良いですね
- 体験させてみる、やってみると、逆に推奨してもらえるようになることも!
- 情シス部門やIT系の部門が、社内広報をうまく味方につけるといいですよ!
- お互いの仕事の紹介、プレゼンスの向上にもなります
『お』かしいって誰もおもわないのかなー、の札
-
(結構みんな思ってるでしょう?この会議必要?紙でよくない?etc...)
-
「おかしい」と言い合える場がない
-
やはりここでも、なにか無駄なことがないかみんなで書き出してみたりする
-
やめることを決める、というのがマネジメント!
- ふつうに放っておいたら仕事は増える
- 成長のために、「これは外注、自動化、辞める」といった断捨離が必要
-
中の人、自分たちだけでは気づけないことがある
- 外の世界を知る、フォーラムに行ってみる、景色を見返すのが大事です
-
仕事が増える、増えそうな時に、いったん止まって無駄なものはないか、やめたほうがいいものはないかをみんなでチェック
-
やってみる、やめてみる、期限を決めて振り返る(3つの「る」)
-
チャレンジした人のモチベーションを下げない、前向きになってくれることを目指しましょう(2割くらいの人が前向きになってくれるのが大事)
まとめ(以降)
- 職場の景色をゆるーく変えていけるようになるといいですね
- 明日から「IT職場あるある」という新連載します!
- かるたはセルフファシリテーションツール
- 遊びながら、楽しみながら気づきを得てくれると良いです
- 偉い人と(遊び的に)ワイワイやってみるのもいい
- ITで支援したい側、情シスも予算が取れず切ない思いをしているので、うまく「ITに予算をかけないと!」という流れにもっていくのが大事
- 広報部門をうまく巻き込んでいくといいですね!
- クラウドサービスは月単位で試せるので、やってみる、だめだったらやめてみる、というのもいいのでは
参加者の声
(Discord 上の発言で、なにか取り上げたいものがありましたら記載お願いします)
『あ』いさつの札
- 声の大きさはどれくらいがいいか悩む(複数うなずき)
- 名前呼んでの挨拶、いいですね (SHIROKUMAさん)
- あいさつしたあとは、会話をつなげやすいです
- 防犯上の理由であいさつするケースも
- 退社時のあいさつはどうするのがいいか、タイミングどうするかが悩む(複数うなずく)
- 呑みで全てが解決、ではない
- ランチミーティング、シャッフルランチなどの工夫
- お菓子箱を新しいスタッフの方の近くに置いてみる
- ツールを使うのもあり。リアクションやリプライは残るので
『い』った言わないの札
- 言った、言わないの証拠としての議事録って残念だけど、それでもエビデンスとしては大事
- 確定事項、依頼事項は全てメールで投げろって逐一言っています。チケット、チャットで記録残す。
- 絵心がないんですけれど....
- 描きながら景色を合わせるのが大事(沢渡さん)
- ポンチ絵で大丈夫 (沢渡さん)
- ホワイトボードに書いてSlackで共有します!(併用大事!)
- 手持ちできる100均のホワイトボード、マジおすすめ!
『う』ちのやり方は特殊なんです、の札
- 一同「うわぁ。。」「ひぃ」「特殊ってなんだよw」
- 理由なき特殊は、定期的な改善活動がされてない証拠なきもする
- 新しいこと覚えるのには時間とコストがかかりますからね、やりたがらない人がいるのも仕方がない。
- つまりエンジニアでいうところの「運用でカバー」...
- 特殊なことをこなしてることをスキルと勘違いしてる説…(凝った手順、秘伝のVBAとか)
『え』んろはるばる行ったり来たり、の札
- 現代の参勤交代w
- 対業務部門で、便利なツールの甘い蜜を吸わせるのは情シスの腕の見せ所
『お』かしいって誰もおもわないのかなー、の札
- 新しく人がjoinするタイミングは、おかしいことの気づきのチャンスですよね。ただ、あまり新しい方がおかしい!と訴えすぎると社内から浮いてしまったりするので、そこをうまくフォローして、みんなで気づいて直していくようにしないと
- 止めることを決める
- 偉い人って「これやれ」って追加はするけど、止めてって言わないなぁ
- 作業の効率化は、作業を減らすことで実現されるのです。
- 振り返るのだいじですね!やってみるけど振り返りがないところがあるな....
- (やってみる、振り返りのあとの)「成功体験大事」
- 抵抗勢力の人って声が大きくて影響力が強いことが多いから、味方に引き込めると頼もしい
- マネージャーも改善を推進する人も、ストレスがすごいと思うので、応援できるような空気があるといいなぁと。(マネージャさんへの配慮が素晴らしいと思いました、ログ取り人から)
- 社内イベントでやってみます!
まとめ(以降)
- あしたは挨拶やってみます!
- 社内イベントでかるたやってみます!
- 大喜利でインフラ勉強会版かるた企画とか?
- 『か』は改ざんw
※ 続々かるた候補が上がってきました.... (あとから追記できれば)
- 日本人は外圧に弱いので、監査とかもそうですが、第三者が見える化、合意形成をしてくれるといいなぁと(予算が取りにくい、IT化しにくいことに対して)
- 相見積もりって難しいですね...
- 「中小で取引先で官公庁が多い所は一時停止で深呼吸」
- 「ベンダーマネジメント大事」
Q & A
(Discord 上に質問が流れたらピックアップお願いします)
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Q.バックオフィス側から質問が来るのはいいんだけど、何でも屋さんになってしまう気がします...
- A.ユーザさんと対話することで、「ここはITの力」「ここは現場のやり方の改善で」といった切り分けができる感覚が付いてきます
- そういった場所、勉強会や情報交換しやすい会を企画するといいです
- エンジニアが得意なLTをやってみるといいです
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Q. 沢渡さんからの質問「どんな工夫をしてますか?」
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A. Skpe会議してます
- 完全に遠隔・Webミーティングというのもつらい
- 資料をじっくり作るような時間はリモートだったりするのも良い
- Appear.in をつかったりしてます(通話とかビデオチャットとか)
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Q 先ほど、改善のためには業務を書き出してみるとおっしゃっていましたが、どの位まで分解してみるといいのでしょうか?
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A. 自分の気持ちのいい粒度で書き出してみるといいのでは。まずは景色合わせをしてみましょう。
- 相手側と話が合いやすい粒度で
- 仕事、職場によって粒度や何処がネックなのかは違うので、まず書き出してみましょう
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Q.ある役場で講義をされたってお話しされてましたが、具体的にどのような内容をお話しされたんでしょうか?役所がそもそも何を求めてご講演を依頼されたのかが気になって…
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A. 全国の自治体に呼ばれてやってますが...
- 職員みんなに意識づけしてほしい
- 定常業業務の棚卸の方法をアドバイスしてほしい
- インシデント管理の考え方を(要望全部を応えるのは大変、優先度やトリアージのしかたをレクチャー的な)
- かるたをやってアイスブレイク的に各自で気づきをもってもらう
- 一度初めてしまった住民サービスをどう棚卸、やめてみるか
- 若いスタッフのチャレンジ、モチベーションアップの支援
- 掛川市役所の例:AIを導入してみる
- ツールをつかって効率化、その分フィールドに出る、本来やるべきことに注力する
-
Q. 関わった企業でこりゃダメだって思った企業ってありますか?
-
A. 難しいしつもんですね...
- ただし、相談してきてくださる方や企業はなんらかの前向きさがあります
- 問題意識をもって相談しにきてくださるところは大丈夫
- フリーになりたてのころに1つ...(ログ控えめにします^^;
- 官公庁に対する入札・受注はうまいけど、中は大変だったところ....(中小企業は特にリソースが足りず無理している場合が多い)
- 取引先一覧を注意してみていくとわかります....