RFC
RFCとは、「Request for Comments(コメント募集)」の略称であるが、 IT業界では多くの場合「IETFによって作成・公開されている文章群」の事を指す。 RFCにはインターネット上で良く利用されているプロトコルや仕様の詳細が書いてあり、「RFCを読めばほぼ全部わかる」と言われるほど。 なお全て英語で書かれており、読解には英語力か辞書、Google翻訳等が必要である。
RFCのつくられかた
RFCでは、インターネットに関わる技術について議論がなされている。 大まかな流れとしては以下。
- インターネットに関する新技術や改善案等を事細かに記載、それを公開して"コメント募集"する。
- 仕様についての意見を広く募集する。(コメントのガイドラインもRFC30 として定義されている)
- 多くの意見を吟味して、技術や改善案をアップデートしていく(さっきのRFC30 も、RFC3 からアップデートされたもの)
- 技術が熟成していくと、多くの人がその作成を見届けた、または作り上げた"最適化された技術"に昇華する
- 最適化された技術を標準とみなして、インターネット業界各所が実装していく
このように、広く意見を集めて多くの人が議論することで、誰もが納得(より多くが妥協)できる仕様を作成することが可能となっている。 ただしあくまで意見であるため、実際の実装と違う状態になっている事もある。
実は身近なRFC
- RFC793 TCP通信について
- RFC5321 メールアドレス(SMTP)について
- RFC2435 jpeg圧縮した動画フォーマット
- RFC7168 給茶機用、ハイパーテキストコーヒーポット制御プロトコル (ジョークです)
その他、一覧は下記から見れる。 https://www.rfc-editor.org/rfc-index.html