【study-infraで流行!?】RDOを用いたOpenStack Mitakaの構築

スピーカー

k.arakawa(Twitter:@pinostardust2nd)
別名:OpenStack Summit Tokyo のFull Access パスをGetできるチャンスを逃した2×歳社会人。

主に L2、L3スイッチ、ルータ、AP の提案、構築、導入を行う。
休日は自宅ラボで遊んでる人。

目次

Part1 講義

OpenStackの各機能の仕組みを重点的に説明
クラウドは作れる!

Part2 ハンズオン

RDOを用いたOpenStack Mitakaをリアルタイムで構築
諸事情により第2回に延期になりました。次回の開催連絡をお待ち下さい。

Part 1 講義

本日の会について

Nacco さんのツイート

クラウドは作れる!!!

サーバの種類

  • オンプレミス
  • 仮想化
  • Cloud

どう違うの?

オンプレとクラウド

  • オンプレ
    • お客様で導入/運用

クラウドの種類

  • IaaS
  • PaaS
  • SaaS

仮想化

物理サーバに複数のOSが入れられる

  • ホスト型
    • 物理サーバ
      • OS
        • 仮想化ソフトウェア
          • サーバ1
          • サーバ2
          • サーバ3
  • ハイパーバイザ型
    • ハイパーバイザ
      • サーバ1
      • サーバ2
      • サーバ3

OpenStackはどれに分類?

クラウド(プライベート)であり
オープンソースであり
IaaSである


AWSのようなIaaS基盤を
自分の手で自由にカスタマイズでき
時間をかけずに構築できる!

こんな時、どれを選ぶ?

上長:同スペック1000台立てて♡(にっこり)

仮想化(VMWare)クラウド(AWS)OpenStack
用意するものServer、VMライセンスとりあえず予算仮想化と同じ
利用可能までにかかる時間サーバ買うのにも稟議、すぐには使えないセルフサービスセルフサービス
設計のしやすさそれほど難しくはない立てるのは簡単!ガイダンスに従うだけ立てるのは簡単!機能を増やすほどめんどくさい
1000台立てるまでの時間やっぱ→→自動化って→→最高だよね!!

OpenStackって何?

一言で言い表すと
「IaaSを作るためのもの」

OpenStackの各コンポーネント

  • Nova(compute)
  • Neutron(Networking)
  • Horizon(Dashboard) なくてもいい
  • Keystone(Identify) 超重要
  • Cinder(Block Storage)
  • Glance(Image)
  • Swift(Object Storage)

各コンポーネントは複数のサービスの組み合わせで構成

OpenStackはAPIを主体とした仕組み
基本的にAPIですべての操作を実施でき、様々な形で連携しやすい

AWSに置き換えると

EC2を作るためのもの
OpenStackとAWS
結構似てる?

OpenStackのメリット

  • トライ&エラー
    • 試しに構築し、ダメだったら壊して作り直すのが簡単
  • OpanStackはOSS
    • ベンダーロックインが解消される
  • OpenStackは日々進化する
    • バージョンアップするごとに新コンポーネントが追加される
  • カスタマイズが可能
    • 使いたいものだけ選んで構築ができる!

OpenStackのデメリット

  • 学習コスト
    • 小規模だったら別にパブリッククラウドでも…
  • 公式ドキュメントまでセルフサービス
    • コミュニティに投稿して自分たちでOpenStackを育てる
  • バージョンのEOLが短い
    • 各コンポーネントをバージョンアップさせるのは一苦労
    • むしろ作り直したほうがいいレベル
    • 半年に1回メジャーアップデートで、3,4バージョンぐらいしかサポートしない
    • バージョン名の頭がアルファベット順

OpenStackのコミュニティ

非営利団体 OpenStackFoundationが管理

OpenStackの祭典 OpenStack Summit

  • OpenStackFoundationが主催
    • 世界中から候補地が選ばれ、年2回春秋に開催
    • 新サービスや既存サービスの議論が行われ、バージョンアップの告知もここでされる
  • 2015年には東京でも開催!

OpenStackのバージョン

順次コンポーネントが増えている
ネットワークのQuantumにバグが見つかりNeutronに移行した

別名:OpenStack Summit Tokyo のFull Access パスをGetできるチャンスを逃した2×歳社会人?

OpenStack LEGO Town 今トリビュートはGitで管理されている
コントリビュータの育成トレーニングに参加
Summitにタダで行ける!
バグを見つけてディストリビューターにPull Reqを出してはいた
→しかし、リジェクトされてしまった
→そのメールを見逃していた
→皆さん、メールの管理はしっかりと!

Q&A

  • EOL はどのくらい?
    1年。
    Mitaka は去年4月に EOL
    Newton も 10/11 に...

  • EOL のデメリットは?
    保守対象外になるため、脆弱性対応を含め自力で解決しないといけない
    有料版もあるのでそっちだと大丈夫

  • 使われてるところ
    NTT Communications Enterprise Cloud 2.0
    Conoha の基盤
    YahooJapan
    IBM も?あと自治体でもあるらしい。

構築

最小構成
メモリ:8GB
ディスク:20GB

dozono リージョン
メモリ:32GB
ディスク:30GB